やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より

【告知】私の経営情報グループ『漆黒と灯火』がまもなく10周年に


 開始後3カ月で滅ぶと思っていた私の経営情報グループ『漆黒と灯火』が、年末になんだかんだ10周年を迎えるということで… 当メルマガ『人間迷路』同様、思えば長くやってますね。

 これも普段より私を支えてくださる読者や会員の皆さまと会を運営してくださる夜間飛行の皆さま、夜遅くまで仕事や会合でウロウロしていても文句も(あまり)言わず支えてくれる最愛の家内と子どもたち、そしてこういう地味な才能を授けて世に出してくださった神に深く感謝をしております。

経営情報グループ『漆黒と灯火』

 思い返せば、私も会員の皆さまの経営相談や事業企画などの相談を幅広にお請けする窓口として機能すればいいなと思って作った当会『漆黒と灯火』が、月イチで配信される豪華ゲストとの雑談のような対談をメインに三々五々集まっては会員同士が私を外して勝手に交流されたりお仕事でご一緒なさったりして、好き放題やっていただけているのが一番の利点なのではないかと思うようになりました。

 ご入会された皆さまが、あまり普段聴き慣れない話を当会でお愉しみ戴きつつ、いまどき世間では割とむつかしい中年の友人作りや気軽な人生相談をいい感じで皆さま同士でやり、盛り上がっておられるのは私としても喜びでございます。

 振り返りますと、10年前は私はゲームなどコンテンツ企画・制作・投資のお仕事をメインに不動産や証券、調査業、家業の産業廃棄物・資源貿易などを扱っていたものが、いつの間にか東京大学の客員研究員を皮切りにシンクタンクの下請や政策調査・調整などの前捌きをやるようになり、新潟大学の大学院に通って修士を取り、日々カラスのような黒い背広を着て汗をかきながら(社会的に)偉い人と偉い人との間を往復する日常になるとは思ってもいませんでした。人間、10年もすると本当に変わるものです。

 それもこれも、当会『漆黒と灯火』で私から会員の皆さまにいろんな最新のよもやま話をゲストと共にお送りして刺激を与えるはずが、むしろ会員の皆さまのお仕事やお考えを通じてより良い方向に変えていただいているんじゃないかとすら思うほど、お世話になっているように感じています。

 また、当会も募集がほとんど半年に一回あるかないかという感じで70名の会員さんの流動性が低いのも、即物的な「儲かる話」を情報交換するというよりは、働くことや生きていくことのテーマや重み、考え方を重視して「長くご一緒できる関係を」と願って運営してきたことの賜物ではないかとも思っています。もちろん、地方在住の会員さんも多数おられる中で、毎月DVDや配信動画などで対談をご覧いただいてご満足いただいている連絡も頂戴しているのですが、たまに上京される際に「はじめまして」のご挨拶もそこそこにあの対談で喋っていた有識者は深みがあって良かったとか、地元でこういう苦労があるのだが東京で役所に相談するとき何に気をつけたらよいのかとか、生きる工夫を考える人が残ってくださっているのは当会の強みだなあと思う次第です。

 『漆黒と灯火』は、まさに人生を歩んでいくにあたり、分かっている明るい未来や起きることが確定している事象なんてひとつもない、でも生命の出口までたゆまず歩いていかなければならない宿命である私たちは、そんな漆黒の中を知識という灯火を炊いて、少しでも前を見て進んでいくのだというコンセプトで名前を付けました。だって将来のことなんて誰にも分からないんだからしょうがないじゃないですか。ならせめて、少しでも正しい未来に向かって歩いていけるように、歳を取っても具合悪くても情報をかき集め、いろんな人と額を寄せ合って相談し、暗闇の中を一歩一歩踏み込んでいくしかないのです。

経営情報グループ『漆黒と灯火』

 もしも少しでもご関心を持っていただけるようでしたら、ぜひご参加ください。
 

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路」

Vol.454 ちょっとした告知をしつつ、新生石破茂政権の先行きを憂慮しながら昨今のIoT的なあれこれについて語る回
2024年10月1日発行号 目次
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【0. 序文】【告知】私の経営情報グループ『漆黒と灯火』がまもなく10周年に
【1. インシデント1】新生石破茂政権、いきなりサイバー防衛・安全保障で躓きそうの巻
【2. インシデント2】IoTとかスマート家電とかコネクテッドカーとか
【3. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A

 
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やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

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